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# リテールメディアに対する認識が財務視点からも変わってきているという話
- URL: https://www.retailmedia.online/capexopex/
- Published: 2024-03-25T01:00:33.000Z
- Updated: 2024-03-25T01:00:33.000Z
- Description: 財務指標である CapEx と OpEx。リテールメディアとどのように関係するのか考えてみます。
- Author: Michiteru HIROSE
- Tags: 過去記事, #substack, #substack-type-newsletter, #substack-access-everyone, #Import 2026-10-12 15:19

こんにちは✋廣瀬です。日々順調ですか？  
突然ですが、[CapEx](https://bit.ly/4asMnRo?ref=retailmedia.online) と [OpEx](https://bit.ly/4ap2OhK?ref=retailmedia.online) をご存知ですか？リテールメディアを事業化することを考えるに際し、売上や利益に合わせて、投資や経費の概念も認識しておく必要があります。小売業者としてこれらを認識することは小売業者や広告主がリテールメディアに対し効果的に投資し、管理する上で重要です。今回は、この CapEx と OpEx という財務指標がリテールメディアにどのように関係してくるのか触れてみたいと思います。

📣この記事でわかること

> CapEx と OpEx とは  
>  
> リテールメディアの急増によって OpEx から CapEXへの移行が起こっている  
>  
> OpEx から CapEx へ認識が移行することによる懸念

それでは本編スタートです。

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## CapEx と OpEx とは？

ちょっと堅い話ですが、CapEx とは、**Capital Expenditure** のことで、事業の生産性や資産価値の向上を図るための**投資コスト・設備投資**を指しています。一方で

OpEx とは **Operating Expense** または **Operating Expenditure** のことで、**事業を運営するために必要な費用**のことを指します。

**CapEx が将来に向けた投資という側面を持つ**のに対し、**OpEx は日々展開しているビジネスに直結している費用という側面**を持ちます。このように、両者は企業が投資と経費をどのように管理しているかを示す重要な財務指標です。

企業が店舗や機械など物理的資産の取得、アップグレード、維持に使用する資金は資本の意味合いがあるので CapEx になりますし、リテールメディアの文脈では、店舗内とオンラインの顧客データを統合して統一された顧客プロファイルを作成し、それを利用してパーソナライズされた広告を配信するためのシステムへの投資は、CapEx に該当します。これは、長期にわたってリテールメディアの取り組みに利益をもたらす物理的資産の購入やアップグレードに関連しています。

これらの支出は一度に大きな金額となり、長期にわたって価値を生み出す**資産として会社の財務諸表に記録**されます。

  
一方、OpExはビジネスの日々の機能を維持するために必要な経費を指します。リテールメディアにおいては、デジタル広告プラットフォームの運用、デジタル広告のコンテンツ作成、データ分析システムの維持、そしてキャンペーンの実施や顧客データの分析に関連するコストが Opex に該当します。

これらの費用は定期的に発生し、リテールメディアの継続的な成功と運用にひつようであるため、**財務諸表では経費として処理**されます。

リテールメディアの文脈では、CapEx は新しい広告プラットフォームの基盤を築く為の開発や先進的なデータ分析ツールの導入に関連することが多く、これにより小売業者は長期的な競争優位を確立しようとします。OpEx は、これらのプラットフォームやツールを日々活用し、具体的なキャンペーンを通じて収益を生み出すためのコストです。両者は相互に関連しており、効果的なリテールメディア戦略では、これらの支出を適切にバランスさせることが重要です。

## リテールメディアの急増によって OpEx から CapEXへと認識の移行が起こっている

リテールメディア文脈では、CapEx 投資（自動化や情報サービスなど）は、店舗の賃金や少しでも高い価格設定ができる商品の価格設定力といった OpEx 投資よりも高い利益率をもたらすことが可能です。CapEx（設備投資）を優先的に行うことで、実店舗の小売業は、最低の利益率でも、あるいは赤字でも生き残ることができるのです。  
極端な話、リテールメディアで収益を上げ続けられれば、店舗の小売業からの収支が赤字でも企業としては存続できるということです。

あたりまえですが、小売店は衣料品店や雑貨小売店として純粋に小売業として営業してきました。在庫を仕入れ、マージンを管理し、配送コストなどを管理してそれを利益に繋げます。  
小売業は米国のみならずグローバルでオンラインに移行しています。しかし e コマースのマージンは低いため、本質的に e コマースの普及が進むにつれてマージンは時間の経過とともに減少する可能性が高くなります。  
例えば、流通コスト。注文された商品を自宅に配送する e コマースは、買い物客が実店舗に来店して購入または受け取りする場合よりも費用がかかります。

Walmart は最近方針を変えました。彼らは賃金と価格に投資していた OpEx 投資のサイクルから、自動化、AI、予測分析に投資する CapEx 投資サイクルに舵を切りつつあります。これらの事業は収益が高く、基本的にウォルマートは利益を拡大しながら中核事業に投資することが可能になるからです。  
  
成長する広告ビジネス、成長するマーケットプレイビジネス、または会員収入がある場合、それらは高い利益率をもたらす可能性がある経常収益です。そうすれば、企業は中核となるサプライチェーンと物流ネットワークに効果的に投資でき、価格を引き上げる必要がなくなるかもしれません。

[Walmart は先日、CTV メーカーの VIZIO を買収](https://bit.ly/4cu4Tuy?ref=retailmedia.online)しました。またそれ以前に 米国大手ストリーミングサービスを展開している Paramaunt と提携し、Paramount + を Walmart のサブスクリプションサービスである、Walmart + に連携させています。  
この動きは Amazon Prime と Amazon Firestick のような連携と同じです。Walmart は従来の小売業から広告、そしてエンターテインメント企業に進化していくように見えます。

またロジスティクスも同様に、Walmart も自動化と配送への投資を決定しています。ほとんど自動化された自前のロジスティクスセンターを持ち、直接配送することでコストや時間を圧縮し、顧客エクスペリエンスを向上させています。

このような動きは Walmart にとって大きな CapEx な動きですし、現在の小売業界のトレンドでもあります。Walmart と Target がおそらく最も進んでいるのでしょうが、Chewy、Best Buy、その他あらゆる種類の小売業者も Walmart ほどダイナミックな動きはしていないものの、e コマースの普及拡大によるマージンコストを相殺するために広告を活用する方法を模索しているのです[1](#footnote-1)。

## OpEx から CapEx へ認識が移行することによる懸念

リテールメディアが OpEx から CapEx へと認識の移行が進むにつれ、いくつかのリスクや懸念が考えられます。これらの変化は、小売事業者が企業としてどのように投資を行い、それらの投資からのリターンをどのように評価するかに影響を与えるため、注意深い検討が必要です。

1. **投資回収期間の長期化:** CapEx は通常、金額が大きく長期的な投資を意味します。リテールメディアへの投資が CapEx として計上される場合、その利益を実現するまでに時間がかかる可能性があります。そのためリテールメディアを事業化する小売業者は即時のリターンを期待するのではなく、長期的な視点で戦略を計画する必要があります。
2. **予算配分の変更:** CapEx への移行は、企業の予算配分にも影響を与えます。短期的な運用費用ではなく、長期的な資産投資に資金を割り当てる必要があるため、その他の事業部門やイニシアチブへの影響、バランスを慎重に評価する必要があります。
3. **技術の陳腐化:** デジタルテクノロジーは迅速に進化しており、今日投資した技術が数年後には時代遅れになる可能性があります。CapExとして大規模な投資を行う場合、将来的にその技術が陳腐化しないか、または適切にアップデートできるかを検討する必要があります。
4. **ROIの測定:** CapEx としてのリテールメディア投資は、その効果を測定するための新たな指標や方法論を必要とする場合があります。投資のパフォーマンスを適切に評価し、ビジネスへの実際の影響を理解するために、新しい測定基準やKPIを開発することが求められるかもしれません。
5. **戦略的フレキシビリティの欠如:** CapEx は一般的に固定投資であり、一度決定すると方向転換が困難な場合があります。市場や技術の変化に迅速に対応するためには、OpEx のようなより柔軟な投資戦略も一定程度保持することが重要です。

リテールメディアの投資戦略を決定する際には、これらのリスクや懸念を総合的に評価し、企業の長期的な目標と戦略に沿った適切なバランスを見極めることが重要です。

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〆まとめ

いかがでしたか？  
Walmart はやはり別格ですね。Amazonと本気でがっぷり四つしようとしているような動きです。Amazonも新規ビジネスを多方面でトライできるのも、広告事業やAWS などのデータセンター事業の多額の収益があってこそという側面があるわけですが、Walmart は小売業から、広告事業を開始し、エンターテインメント事業に参入していくような動きです。より収益性の高いビジネスの取り込みを積極的に進めて入る典型で、OpEx から CapEx への移行が目覚ましく進んでいますね。一方で多くの小売業者が Amazon, Walmart と同様のことができるわけもなく、中小、そしてニッチな小売業者はリテールメディア文脈でどのように変わっていくのか、引き続き見守りながら、海外の動きをウォッチしていこうと思います。

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### 🖊編集後記

花粉がヤバいです。廣瀬はさほど花粉症は気にせずともというラッキーな日々を、長年過ごしてきたのですが、今年は鼻水からくる咳、そして喉が痛くなるという症状がひどく、始めて花粉症的な意味合いで耳鼻咽喉科にいくつもりです。目はさほど痒くなったりしないのでこれは幸いなのですが、寝ているときに喉が痛くなって、気道が狭くなるような感じで息苦しくなるのでコワいです。花粉症持ちのみなさん、お大事に！

それではまた次回。

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1. [Follow The Money: Why Retail Media Is Part Of A Greater CapEx Revolution](https://bit.ly/49csVr4?ref=retailmedia.online) [↩](#footnote-anchor-1 "Jump back to footnote 1 in the text.")