アルバートソンズが考えるリテールメディアの未来
米国食料品会社のアルバートソンズは、リテールメディアにおける次の大きなチャンスは、コネクテッドTV (CTV)、インストア(店舗内)キャンペーン、オンサイト検索の可能性に集中すると考えています。
こんにちは✋廣瀬です。日々順調ですか?
今回は、米国はアイダホ州に本社を億アメリカの食料品会社であるアルバートソンズ・カンパニーズ(Albertsons Companies, Inc.)のリテールメディア戦略について触れた記事を紹介していきます。
📣この記事でわかること
アルバートソンズとは?
アルバートソンズのフォーカスエリア
CTVの配信に対する期待
それでは本編スタートです。
アルバートソンズとは
まずアルバートソンズとは何者なのかというと、2020年度第3四半期時点で店舗数2,253、2019年度時点で従業員数27万人を擁する同社は、クローガーに次ぐ北米第2位のスーパーマーケットチェーンである。アルバートソンズは、2018 年のフォーチュン 500米国最大企業リストで総収益で53 位にランクされています。
そしてココが注目ポイントのひとつでもありますが、
2022年10月14日、アルバートソンズはクローガーに250億ドルで買収されると発表しています。
※現在、訴訟中で承認されていません。
が、もし承認されるとWalmartに次ぐ規模に躍り出ることになります。
アルバートソンズのフォーカスエリア
アルバートソンズのRMNである、Albertsons Media Collective の製品およびイノベーション担当副社長である Evan Hovorka 氏によると、
リテールメディアの将来は「店舗内でのメディアが多くなるだろう」と述べています。
ただ、課題を提示しています。
「何千もの店舗を持つ大企業や販売業者が、ハードウェアを導入するには組織化とたくさんの調整が必要なため、これを実現するのは非常に困難です。また、店舗内で私たちが見ているもう 1 つの課題は、広告の意思決定を一元化することです。」
前者の店舗へのハードウェア導入は店舗数が多ければ多いほど巨額の投資になりますし、それを回収できるだけの売上が証明できないと判断は難しいのはわかりますね。
後者の店舗内広告の一元化は、米国はたくさんのRMNが存在し、うまくいっているところはどんどんサイロ化、ウォールドガーデン化していけばいくほど広告主にとって、消費者にとっての体験がバラバラになると考えているようです。
アルバートソンズは広告主ロレアルを引き合いにだして、店舗での体験をより繋がりのある、まとまりのあるものにしていきたいと考えているため、店舗内の広告が複数のディスプレイ、サイネージなど広告配信においての一元化に課題があると述べています。
もうひとつのフォーカスエリアが、製品スイート(RMNの製品群)を増やすということです。具体的に言えば広告配信先の拡大ですね。PintarestやMeta,CTVを引き合いにだして各プラットフォームでデジタルインストアを拡大させることを目指しています。
彼らはRMNのインフラをCriteoに変更し、さらなる測定の自動化、効率化、収益化を図っています。これには、サイト内検索(スポンサードプロダクトリスティング)のチューニングも含まれています。
CTVの配信に対する期待
食料品に限れば、CTV配信自体が高価なものではあると言ってますが、増分売上に対する機会は大きい。例えばHuluでコレを見て購入した!ということを証明するのは、GoogleやMetaで行うよりも難しいが可能性はあると考えています。
彼らのアプローチしている戦略は、ブランド全体とインスピレーションをつなげることです。おそらく『このカップを買いにきてください』というようなクリエイティブや訴求ではなく、複数種類の商品を使った全体的な体験です。
アイデアとしては「マコーミックのスパイス」はその一例で、複数の商品やシーンが結びついています。フロリダ産オレンジジュース、ジミー・ディーンのソーセージ、ワッフルなどです。このように、3つまたは4つのブランドが協力することで、メディアコストを削減し、より良いストーリーを伝えることができます。
〆まとめ
なるほど。小売りブランド一社がCTV広告を配信するのはコスト的に、ROI的にハードルが高いが、複数の小売りブランドが組んで配信することができれば一社ごとのメディアコストは削減することはできますね。以前触れたJBPとか関連してきそうです。
前者のインストア(店舗内)広告は、RMNとしてはやるべき領域なのは改めて認識しつつ、やはりハードルがありますね。実施できるところできないところ、費用対効果を見極める必要がありそうです。
🖊編集後記
先日免許更新にいってきました。車を運転するのはほぼゴルフに行くときだけなのですが、幸いまだGOLDで30分の講習(うち25分はビデオ)でした。教材が配られるのですが、最近のキックボードというかなんというか忘れましたが、これについてもふれられていて、毎年アップデートされているんだなと思いました。
あの手の乗り物は未だに触っていないのですが明らかに利用者増えてますね。あまり気にもとめてないのですが、歩いていると意外と早く追い抜かれていったりすると便利だなーとはおもったり。でもやっぱり運転する身としては正直怖いですね。ノーヘルですし。
運転するみなさん、だいじょうぶ「だろう運転」でなく、何かある「かもしれない運転」を心がけましょう!
でも、コレ運転だけじゃなくてシゴトや日常でも使えますねw
それではまた次回。
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