はじめまして。
Retail Media Online (RMO) へようこそ。運営者の廣瀬と申します✋
みなさん日々順調ですか?
現職は、外資のアドテク企業で10年程になりますが、2023年10月より、縁あってリテールメディアを掘っていくことになりました。いままでWeb, Apps, CTV/OTTの業界の広告事業開発をしてきましたが、リテール業界は初めてなので勉強しながら実践していくことになり、インプットだけでなくアウトプットの場が必要だと思いましてこちら立ち上げることに致しました。
リテールメディアは特に米国でマーケットが急拡大しており、私の所属する企業も米国なのでこちらの情報や事例を収集しつつ、発信をすることでさらに実践に活かせると思っています。
こちらでは先端を走っている欧米のリテールメディアのトレンドや事例などを紹介しつつ、日本で実際動いてみてどうなの?あたりをリアルにお伝えできればと思っています。リテールメディアは各事業者視点でポジショントークになりがちで、私も自身の所属するプロダクトをメインとした事業開発になってしまうと思いますが、なるべく俯瞰的に見ながら我々のプロダクトがどうフィットするかを考えながら活動していきたいと思います。よろしくお願い致します。
同業種、同業界の方々、是非繋がれたら幸いです。少しでも有用だと思っていただけましたらサブスクリプションしていただければ、新しくポストしたタイミングでお手元に届けることができると思いますので、ご検討ください🙏。
それでは始めたいと思います。
🔽本日の内容:
まずはキホンの「キ」ということで、
「あれ、なんだっけ?と思うような単語に遭遇したら戻ってこれるようにリテールメディア用語を集めてみました。継続して修正改訂していきます。
Retail Media Ecosystem(リテールメディアエコシステム)
まずは、リテールメディアを構成しているリテールメディアエコシステムの主役の3人衆プラス1(代理店)です。
Retailers(小売業者):
エコシステムの広告在庫の供給側(サプライサイド)、Retail Mediaのオーナー
Consumers(消費者):
リテールメディアのテクノロジーやオファリングを形成する中心的存在
Shopper(ショッパー)購入検討者、買い物客
Brands(ブランド/メーカー/広告主):
エコシステムの広告買付 (需要) 側(デマンドサイド)、バイヤーとも
リテールメディアの広告主には 2 種類存在する
・リテールメディアを運営する小売業者と直接取引関係のある広告主 (主にメーカー) であるエンデミック広告主
・リテールメディアを運営する小売業者と直接取り引き関係のない広告主 (主にブランド広告主) であるノンエンデミック広告主
Agencies(代理店):
ブランドやメーカーの代理人
基本的にこの3者がお互いにメリットのでる取り組みがリテールメディアで、日本で言う「三方良し」が当てはまるからサードウェーブになっていると認識しています。
さて、ここからは具体的によく使われるリテールメディアの用語をご紹介です。
ないものがあったら、コメント残していただけると幸いです。
Retail Media Glossary Terms(リテールメディア用語集)
2024 年問題(物流の2024年問題):
2024 年 4 月 1 日から適用される「働き方改革関連法」によって自動車運転の業務に対し、トラックドライバーの時間外労働の 960 時間 (月 45 時間) の上限規制が適用され、労働時間が短くなることで輸送能力が不足し、「モノが運べなくなる」可能性が懸念されていること。
働き方改革関連法 ( 2019 年 4 月 1 日に施行済) が指摘している 3 つ
年次有給休暇の時季指定
時間外労働の上限制限
同一労働同一賃金
Ad Tech(アドテク):
アドテクノロジー。ターゲティング、デザイン、入札管理、分析、最適化、デジタル広告の自動化などの機能を備えた、チャネルをまたがる広告の管理に使用される技術
Ad Tech Vendor(アドテクベンダー):
デジタル広告専門の技術事業者
Agency Trading Desk (PTD) (エージェンシートレーディングデスク) :
代理店(広告主)側のトレーディングデスク(運用サービス事業者)。デマンドサイドプラットフォーム (DSP) を使い、クライアントに代わって広告在庫を買い付けるチームを指す。ATD のセールスポイントはクライアントがDSP を自社運用するよりも、高い運用成果をだせるよう進化していること。
API (Application Programming Interface) (エーピーアイ) :
2つのアプリケーションがデータをやりとりする際の媒介となるもの、繋ぐパイプのようなもの。 使いたいサービスのAPIを呼び出すことで、使いたい機能を利用することができる。これにより自社でゼロベースからその機能の開発をするのと比べ、開発時間やテストにかかる時間を短縮できる。
Attribution Credit(アトリビューションクレジット):
様々な広告、クリック、またはその他の要因からもたらされたコンバージョンの内容 (意味) を割り当てること。アトリビューションクレジットは、デジタルマーケティングにおける通貨の役割を果たし、ユーザージャーニーに沿った様々なタッチポイントへの価値配分を表す。
Attribution Lookback Window(アトリビューション ルックバック ウィンドウ):
アトリビューションウィンドウとも呼ばれる。ルックバックウィンドウを使用するとマーケティング担当者は指定された期間中にどの広告がコンバージョンにつながったかを判断できる。最も一般的なルックバックウィンドウは 7 日間だが、1 日、3 日であることや 1 ヶ月の期間であることも珍しくない。
Audience segment(オーディエンスセグメント):
オーディエンスセグメントとは、キャンペーンのオーディエンスを複数のユーザー グループに分類すること。 それぞれのグループをセグメントと呼び、セグメントごとに別の広告をターゲティングして、成果を比較できる。リテールメディア文脈では顧客層。
Brand Lift (ブランドリフト) :
ユーザーのブランド認知や購買意向の上昇指す。特定のキャンペーン広告やマーケティング活動によって、ブランドに対する認知度、評価、購買意向などがどれだけ向上したかを測定する指標
Brand Lift (ブランドリフト調査) BLS :
ユーザーのブランド認知や購買意向の上昇を『ブランドリフト』という。 広告に接触したユーザーと接触していないユーザーから、短いアンケートを利用してブランドリフト調査を行うこと
Brand Marketing(ブランド マーケティング):
潜在顧客にブランドや製品を知ってもらうことに焦点を当てたマーケティング形態のひとつ
CapEx (Capital Expenditure) ( キャペックス):
事業の生産性や資産価値の向上を図るための投資コスト・設備投資を指す
CapEx が将来に向けた投資という側面を持つのに対し、OpEx は日々展開しているビジネスに直結している費用という側面を持つ
CLO (Card Linked Offer)(シーエルオー):
クレジットカードやデビットカードなどで活用されているオファー型デジタルマーケティング手法。広告も配信できる。消費者は自身のカードが決済手法として接続されている Web サイトやアプリでオファーを見つけることができ、その後、消費者がリンクされたカードで支払うと、すぐに報酬が得られ仕組み。最も重要な点は、これらのオファーは純粋にパフォーマンスに基づいて広告費が支払われる点。販売業者や小売業者は、対象となる販売が発生するまでオファーの代金を支払う必要がないため、全体的にマーケティング費用の収益率が高くなる。
Closed-loop Measurement(クローズドループ メジャメント)CLM :
キャンペーンからレポートされた結果をダイレクトに取引データに紐付ける計測手法。ブランドやメーカーが、消費者が製品やサービスを初めて知った瞬間から購入に至るまでのカスタマー ジャーニー全体を追跡できる
例えばスポンサードプロダクトリスティング広告では、広告の表示回数、クリック率、コンバージョン率、獲得単価などが一つのUIでレポートされる
Cookie(クッキー):
ユーザーのコンピューターに保存される小さなテキストファイルで、ブラウジングの履歴や、ログインIDやパスワードなどを保存し、次回来訪時に自動的に入力してくれるなど便利なもの。関連する広告を表示するための情報を収集するように設計されている。広告領域ではパーソナルポリシーの保護が注目され、Cookie自体が個人情報に該当すると判断されるケースも増えている(特にサードパーティークッキーなど)
Co-op advertising(Cooperative advertising), Co-op marketing:
共同広告、協力広告。ブランド、製品/商品のメーカーが広告 (デジタルかどうかにかかわらず) の一部またはすべてを負担すること (報酬やインセンティブのケースもある)。また、2 つの企業が両方のブランドを宣伝する広告キャンペーンで協力するなど。リテールメディア文脈では、商品の製造業者(メーカー)と小売業者のファーストパーティーデータを活用できる RMN 上で特定のメーカーの商品をより効果的にプロモーションする際など。広義で JBP (Joint Business Plan)と同義と捉えられる。
Commerce Media(コマースメディア):
小売業にフォーカスしたリテールメディアのビジネスモデルを決済が発生する領域の業界・業種まで拡げたリテールメディアより大きな概念。
例えば、航空業界、銀行、フィットネスジムなど。
自社顧客、コマース機能、オウンドメディアを活用し、広告ネットワークを構築。リテールメディアの特徴である、ファーストパーティデータによるターゲティング及びクローズドループレポーティングによって、広告バイヤーへパフォーマンスを提供する。
Connected TV (CTV) (コネクテッド テレビ):
インターネットに接続され、ビデオや音楽をストリーミング再生したり、ウェブを閲覧したりできる端末。スマートテレビとも
Customer Experience (CX) (カスタマーエクスペリエンス):
カスタマーエクスペリエンス (CX) とは「顧客が体験する価値」を意味する。顧客が商品やサービスを体験して、顧客視点でその価値を評価することを意味する。
Customer Journey(カスタマージャーニー):
カスタマーの旅=「行程(プロセス)」を意味する言葉。顧客やユーザーが製品やサービスを理解し、購入するまでの行動や思考などのプロセス。ユーザーがどのような接点を経て商品やサービスを購入するか、というプロセスを旅に例えた言葉。マーケティング的には「顧客が商品を購入し、利用、継続・再購入するまでの道のり」のこと。 マップ化することで顧客とのタッチポイントを最適化するマーケティング施策が打て、さらに成果を伸ばすことができる。
Customer Lifetime Value (CLV)(カスタマーライフタイムバリュー、顧客生涯価値):
長期的な観点からある顧客がもたらすであろうと予測される利益
Consumer Packaged Goods (CPG) (消費者向けパッケージ商品):
食品、飲料、衣類、タバコ、化粧品、家庭用品など、一般的な消費者が毎日使用する定期的に交換や補充が必要な品目を指す
CPG Brands(CPG ブランド):
消費財商品/製品の製造を主事業とする会社。広告視点では彼らが自社商品/製品を巨額な広告費を使って販売促進する為、大手広告主となることが多く、彼らを「CPG ブランド」と呼ぶ
Demand-side Platform (DSP)(デマンドサイド プラットフォーム):
デジタル広告インベントリー(広告在庫)を買い付けるバイヤーが、1つのインターフェイスで複数のアドエクスチェンジとデータエクスチェンジのアカウントを横断して買付できるシステム
Supply-side Platform (SSP)(サプライサイド プラットフォーム:
リテールメディアが、1つの UI (インターフェイス) で自社の在庫を管理し、複数のバイヤーへ販売することができるシステム
SSPによっては、オムニチャネルに対応し「スポンサードプロダクトリスティング広告」の配信、リテールメディアが持つファーストパーティデータと接続し「オンサイト広告」「オフサイト広告」の管理、配信が可能
Deal ID(ディールアイディー):
Deal IDは、デジタル広告のエコシステム、特にプライベートマーケットプレイス(PMP)において、取引の明確化と具体化を促進するユニークな識別子です。広告主とリテールメディア (RMN) の間で事前に合意された条件を内包した取引形態であり、これにより広告主が買付をしたい面だけを、指定したターゲティング属性及び単価で購入することができる。
Digital Out-Of-Home (DOOH)(デジタル アウトオブホーム、デジタル屋外広告):
公共環境でブランドがオーディエンスにリーチするのに役立つ広告または、支援する広告
Endemic Brands(エンデミックブランド):
小売業者と直接取引のある広告主 (メーカーなど) 。販売する製品やサービスを広告で宣伝するブランド。エンデミック広告主ともいう
End Cap(エンドキャップ):
店舗の通路の端などにある、販促品やセール品を展示するために使用されるラックまたはカウンターを指す。目を引く場所であるためしばしば有償で販促スペースとして提供される
End to End(エンドツーエンド):
開始から終了までの全プロセスを指す。略してE2E(イーツーイー)と呼ばれる。 開発プロセスの開始から最終的な製品やサービスの提供までのすべての段階を指す。E2E のプロセスには通常、市場調査、製品設計、製造、包装、流通、顧客サポートなどが含まれる。
First-party Data(ファーストパーティデータ):
小売業者が顧客から直接収集し、所有する情報
First Price Auction(ファーストプライスオークション):
広告主が広告掲載枠に入札するオークションタイプの一種。最も入札額が高い入札者がインプレッションを受け取り、入札額=落札額となり、入札金額を支払う。
関連するオークションタイプとして、セカンドプライスオークションがある。
Second Price Auction(セカンドプライスオークション):
広告主が広告掲載枠に入札するオークションタイプの一種。最も入札額が高い入札者が落札するが、支払われる金額は 2 番目に高い入札額に 1 円を加えた価格となる。たとえば、買い手 A が 100 円で入札し、買い手 B が 300 円で入札した場合、買い手 B が落札するが、支払う金額は 101 円となる。
Flywheel(フライホイール):
ビジネスでいうフライホイールは、企業の成長と成功を促進する自己強化型のフィードバックループ。フライホイールは大きくて重い車輪としてイメージされ、動かすのに労力がかかるが、一度動き始めるとその勢いを維持して長時間回転し続けるイメージ。基本的には顧客を中心に描かれる。
リテールメディアを中心に描くと、消費者、小売業者、広告主の関係性や、コマース、広告、メディアの視点で描くことが多い。
Front End(フロントエンド):
消費者から見えるもの場所。買い物工程が終わる場所。実店舗ではレジ、質の高い顧客サービスを提供する従業員を指すケースも。オンラインでは Web やアプリを指す。反義語はバックエンド。
Full-funnel Marketing(フルファネルマーケティング):
買い物客のカスタマージャーニー全体を特定の段階に分けて考える戦略
GMV - Gross Merchandise Volume(グロスマーチャンダイズボリューム)
ある期間内に販売された商品の総売上高を示す指標です。商品総価値ともいう
IAB (Interactive Advertising Bureau) (アイエービー):
インタラクティブ広告局。インターネット広告を取り扱うメディア業界、マーケティングの業界の標準化、調査の実施、およびサービスの提供を行う広告ビジネス組織
Impression (Ad Impression) (インプレッション) :
広告が表示された回数を指す。インプレッション数は広告がクリックされた回数を反映しないため、広告のクリック数とは異なる。
Incrementality(インクリメンタリティ):
特定のマーケティング キャンペーンに起因する可能性のある販売数増加、売上増加またはエンゲージメントです。言い換えれば、キャンペーンがなくても発生したであろう売上またはエンゲージメントの数と、キャンペーンによって実際に発生した売上またはエンゲージメントの数との差です。
注)ROAS との違い:ROAS は、キャンペーンによって生成された総売上またはエンゲージメントのみを測定し、増分売上やエンゲージメントは測定しない。これは、ROAS が高いキャンペーンが実際には売上やエンゲージメントの増加を生み出していない可能性があることを意味する。
iROAS (Incremental Return on Ad Spend) (増分広告支出収益率):
増分収益/支出 = iROAS
本質的に、iROAS は、特定のマーケティング活動が収益に与える影響の尺度。 iROAS の数値が高いということはマーケティング戦略が効果的に成長を推進していることを示している。ただし増分性の定義をハッキリ決める必要がある為、既存の ROAS 計算で New-to-Brand (NTB) 売上のみを使用することがシンプル。
JBP - Joint Business Plan(ジョイントビジネスプラン):
小売業者とサプライヤーやブランド間の共同事業計画を指す
Last-click attribution(ラストクリックアトリビューション):
購入経路における最後のタッチポイントを、リードから顧客に変わった影響要因として評価すること。売上への貢献度の100%すべてを、最後のトラフィックソース(売上が発生した直前のクリック)に割り当てるということ。
Lemon Market(レモンマーケット):
商品の品質や価値等に関する情報が、売り手と比較して買い手側が不足している市場のことを指す。廉価で低品質の商品(レモン)ばかりが取引されると高価で高品質の商品は取引されず、市場全体が縮小する傾向がある。アメリカの経済学者ジョージ・アカロフが提唱した法則。アカロフのレモンと言われることも。レモンは皮が厚くて外見から中身の見分けがつかないことから、主に米国で低品質の中古車の俗語として使われている。
Made For Advertising (MFA) (エムエフエー):
直訳通り、広告のために作られた(Webサイト/アプリ)を指す。
MFAは、質の高いコンテンツやユーザー体験を犠牲にし、広告利益の最大化のみを目的として運営されているWebサイトやアプリ。
Managed Service(マネージドサービス):
RMN を利用する事業者が自身(の組織、チーム)で運用するのではなく、RMNに広告キャンペーン運用などを委託すること
Merchandising (Retail Merchandising)(マーチャンダイジング):
潜在的な顧客が店舗に来店した後に製品・商品を宣伝し、販売するために行うすべてのこと。
リテールマーチャンダイジング: 小売業者やブランドが店舗内で商品を整理する方法。店舗のデザイン、ラック、棚、テーブルなどの備品などはリテールマーチャンダイジングの構成要素。
リテールマーチャンダイジングの主な目的: 店舗での売上を促進すること。慎重な計画、管理、分析は、ビジネスを成功させるための重要なステップ。
マーケティングはブランドを販売することであり、長期的なものです
マーチャンダイジングは短期的に商品を売ることを目的としています
マーケティングとマーチャンダイジングを連携させることが大事
NewFront(ニューフロント):
デジタル広告における Upfront(アップフロント)に相当する。広告主に対して数週間から数ヶ月前に番組やコンテンツを披露し前もって買付を行わせる。もともとはTVビジネスでの慣習のデジタル版。リテールメディア文脈では、事前(数週間〜数ヶ月前)にNewFrontの機会を設け、マーケターに自社のリテールメディアへの広告予算を配分を確保してもらう。
New To Brand(ニュートゥブランド):
過去 1 年以内にあなたのブランドから購入したことがない顧客からのコンバージョンを測定する指標
Non-endemic Brands(非エンデミックブランド):
小売業者と直接取引のない広告主(ブランドなど)。小売販売していない製品やサービスを広告で宣伝するブランド
Offline Retail Media(オフラインリテールメディア):
実店舗、店頭サンプル、現物クーポン、ダイレクトメールなどのタッチポイント
Online Retail Media(オンラインリテールメディア):
ウェブサイト、モバイルアプリ、ソーシャルメディア、デジタル回覧板などのタッチポイント
Off-site Retail Media(オフサイトリテールメディア):
小売業者のデータを活用した、外部ウェブサイトやソーシャルメディア、アプリ、CTVなどメディアに配信可能なリテールメディアネットワーク (RMN)。 オフサイト配信ともいう。
Online Store Front(オンラインストアフロント):
インターネットストアのホームページまたは Web サイト全体のいずれかを意味する。オンラインストアフロントは従来の実店舗と同様の方法で運営されるが、どこからでもアクセスできるという利便性が追加されている。
On-site Retail Media(オンサイトリテールメディア):
小売業者の自社データを活用してオウンドメディア(ウェブサイト、アプリ、インフルエンサーマーケティングなどを含む)に広告配信可能なリテールメディアネットワーク (RMN)。オンサイト配信ともいう。
On-site Ads(オンサイト広告):
小売業者のオウンドメディア(Web, App, 実店舗等)のインベントリー上に表示されるバナーや動画広告
Off-site Ads(オフサイト広告):
小売業者のオウンドメディア以外の外部ウェブサイトやアプリ、ソーシャルメディア、CTVなどに配信される広告
On-preimse(オンプレミス):
「構内」「店内」の意味。 オンプレミスは、インターネット用語ではサーバーやソフトウェアなどの情報システムを、自社で管理している施設の構内に機器を設置して運用することを指す。 「オンプレ」と略されることもあるほか、「自社運用」とも呼ばれる。反対語はクラウド。リテールメディア文脈では実店舗やオンライン以外の所有施設を指す。
Open Exchange(オープンエクスチェンジ):
オープンエクスチェンジは、オープンアドエクスチェンジ (Open Ad Exchange) またはオープンマーケットプレイス (Open Market Plaec) と呼ばれ、バイヤーとパブリッシャーが広告在庫の売買をするための場。オープンエクスチェンジは一般的なタイプのプログラマティック広告であり、在庫価格はリアルタイム入札によってオークションが行われライブで決定される。あらゆるパブリッシャーや広告主が参加できる。
Open Web(オープンウェブ):
インターネット上のオンラインメディアやアプリを指す。大手プラットフォーマーを指す Walled Gardens(ウォールドガーデン)以外を指し、ウォールドガーデンと対比して使われる事が多い。Open Internet(オープンインターネット)とも
OpEx (Operating Expense または Operating Expenditure) (オペックス) :
事業を運営するために必要な費用のことを指す。
CapEx が将来に向けた投資という側面を持つのに対し、OpEx は日々展開しているビジネスに直結している費用という側面を持つ
OTT - Over The Top(オーバー・ザ・トップ):
Over The Top の略。インターネットを通じて動画コンテンツを配信するサービスのこと。従来のケーブルテレビや衛星放送などの配信チャンネルではなく、インターネット経由でスマートフォン、タブレット、コンピュータ、スマートテレビなどの様々なデバイスを介して、テレビ番組、映画、オリジナルコンテンツなどを提供する。OTT を視聴するためのデバイス群、例えばスマートフォンやコネクテッド TV (CTV)などの上位概念。
PCOGD - Percentage Cost of Goods Sold(パーセンテージコストオブグッズソールド):
売上に対する売上原価の割合を示す指標。顧客注文後の総売上高ともいう
PDP - Product Detail Page(プロダクトディテールページ):
特定の商品についての詳細情報を表示するウェブページを指す。製品詳細ページともいう
Personal Shopper(パーソナルショッパー):
アドバイスや提案を行って他の人の買い物を手伝う人。彼らはデパートやブティックに雇用されることが多いが、フリーランスやオンラインのみで働くケースもある。通常、彼らは衣料品に重点を置いていることが多いが、個人向けショッピング サービスを提供する家具小売店、食料品配達など衣料品以外の店の数も増加している。
POP - Point of Purchase(ポップ):
食料品店や本屋の通路に戦略的に配置された製品ディスプレイや毎週のチラシで宣伝される製品ディスプレイなど、消費者向け商品の配置をプランニングするときにマーケティング担当者や小売業者が使用する言葉、領域。実店舗のみならず、オンラインやバーチャルのケースもある。
POS - Point of Sale(ポス):
消費者の購入取引を処理するために使用されるデバイス。レジは POS の一種。POS は実店舗の物理デバイスまたは Web ベースの店舗の決済ポイント。POS デバイス用のソフトウェアはますます精巧になり、小売業者が在庫と購買傾向を監視し、価格設定の正確性を追跡し、マーケティングデータを収集できるようにする機能が搭載されている。
# POP は POS を囲むエリアであり、消費者はそこで販促活動やその他の商品に頻繁に接触する。
Private Market Place - PMP (プライベートマーケットプレイス) :
Programmatic Directとも呼ばれ、プログラマティック広告でよく使われる取引手法。広告主と小売業者 (RMN) が事前に合意した条件(買付するWebやアプリ、CTV等の面、単価、ターゲティング等)で買付が可能になる取引形態。Prefferd Deal (優先取引) , Programmatic Guaranteed (配信期間/単価/インプレッション数を保証する) など複数のタイプがある。
Programmatic(プログラマティック):
マーケターが詳細なパラメータを使用してオーディエンスをターゲットにする広告
Programmatic Ads(プログラマティック広告):
RTB (リアルタイムビディング) というテクノロジーを通じて、DSP と SSP のプラットフォームで広告枠を買い付ける広告エコシステム。昨今はテクノロジーの進化に伴い、PMP (プライベートマーケットプレイス) や広告在庫を入札形式ではなく直接買い付けることも可能になり、DSPとSSPの区別も曖昧になりつつある。
Proposition(プロポジション):
ビジネスでの提案や計画、議論や証明における陳述を意味する英語表現である。はっきりとした条件を示しての提案というニュアンスのあるフォーマルな表現でビジネスで使うことが多い。プロポーサル。
Publisher Trading Desk (PTD) (パブリッシャートレーディングデスク) :
パブリッシャーであるメディア事業者が提供する広告運用サービス。パブリッシャーが保有するデータを活用してメディアの収益を最大化するための広告チームで、オウンドメディアや外部メディアに広告配信を行う。広告主は PTD を利用すると広告を購入する際にパブリッシャーのデータを活用することができる。
Retail Media(リテールメディア):
従来小売事業を展開してる小売業者が、自社の顧客データ及び、自社資産(Web, App, 実店舗等)を活用してメーカーやブランドが小売事業者の買い物客(消費者)にマーケティング活動を提供する場、概念、ビジネスモデル。
Retail Media Networks(リテールメディアネットワーク)RMN :
小売業者の顧客データを活用した広告の配信と計測、レポーティングを可能にしたデジタルプラットフォーム、店舗体験、顧客分析などを活用しブランドが広告の実行と測定を行うための広告ツールおよびインフラ一式。
Return On Advertising Spend (ROAS)(広告費費用対効果):
デジタル広告キャンペーンの効果を測定するマーケティング指標
Return On Marketing Investment (ROMI):
マーケティング投資利益率を指す。マーケティングコストを上回るマーケティングによって生み出される増分売上
この尺度は広く使用されており、北米のマーケティング リーダー 194 人のサンプルの約 77% がこの尺度が非常に有用であると考えており、49% が「ビジネスの管理と監視に役立っている」と答えている。
Scatter Ads (スキャッター広告):
分散購入。UpFront と相対的に使われる。UpFront/NewFront で買われなかった売れ残りの広告を指す。UpFrontが年間、数ヶ月前などのシーズン毎に買付されるに比べ、直線に買付されるため適正価格、適正パフォーマンスを見ながら買付できるメリットともある。
Self Serve(セルフサーブ):
RMN 利用者が自身(の組織、チーム)で広告キャンペーンを運用すること
Share of Voice (シェアオブボイス) SOV:
競合他社と比較して自社が市場の露出をどれくらい確保できているか、という指標
メリットはブランド認知の向上と第一想起による購買への貢献。
Shoppable Ads(ショッパブル広告):
Web サイトやアプリにリダイレクトされる従来のオンライン広告とは異なり、ショッパブル広告は、人々がその場を離れずに購入を完了できることを意味する広告
Shoppable TV(ショッパブル TV):
TV 画面でショッピング(商品の購入)を完結することが可能な TV のこと。基本的にリモコンを使ってショッピングをするケースが主。
Shopper Marketing(ショッパーマーケティング):
購入時点でのオンラインまたはオフラインのショッピングジャーニーで消費者にアクセスする活動
SNAP (Supplemental Nutrition Assistance Program) :
米国で低所得者層、高齢者、障害を持った人などを支援する為に、ほとんどの州で導入されている食料購入を支援する制度。適格な低所得世帯の人々は、SNAP によって食料品店やスーパーマーケットでの食料購買力が向上し、より栄養価の高い食事を得ることができる。
Sponsored Product Listing Ads(スポンサードプロダクトリスティング広告):
ユーザーの検索に対応して表示されるCPC(クリックパーコスト)タイプの広告
T-Commerce(T コマース):
TV 画面を通してショッピング(商品の購入)を行う行為全般を指す。例えば、TV 番組コンテンツを見て QR コードから遷移して、スマートフォンや PCで購入、または電話から購入に至るというショッピング方法は T コマース。Shoppable TV(ショッパブル TV)も含む。
Third Wave(サードウェーブ):
リテールメディアはインターネット広告のサードウェーブ(第 3 波)と呼ばれる。ファーストウェーブは検索広告、セカンドウェーブはソーシャル広告を指す
Trade Marketing(トレードマーケティング):
消費者よりも卸売業者、小売業者、およびディストリビューターに焦点を合わせた戦略
Trade Media(トレードメディア):
業界メディア。一般的なニュース、コンテンツとは異なり、特定の業界やそこに関係する人々を対象にした雑誌、ニュース、ウェブサイト。
UPC (Universal Product Code):UPC コード
製品の識別に役立つ一連の黒い線。この集合体が = バーコード。
Upfront(アップフロント):
元は TV 業界の慣習である数ヶ月前に事前に広告を予約、買付を行うことを指す。マーケティング担当者がテレビ コマーシャルの放送時間を「前もって」、つまりテレビシーズンが始まる数か月前に購入できるようにするという主な目的から付けられた。事前支払い、前払いにより、メディア側は中長期的に安定した売上が見えるようになるため、バイヤーサイドに事前に番組やコンテンツをピッチする機会を設ける。
Value Proposition(バリュープロポジション):
バリュープロポジションとは、企業の製品やサービスが顧客に提供するベネフィットを明確に示すステートメント。よく練られたバリュープロポジションは、市場やターゲット市場、ターゲットオーディエンスの間で、企業やその特定の製品・サービスを差別化する
Walled Gardens(ウォールドガーデン):
一般的にソーシャルメディアに代表される GAFA など大手プラットフォームを指す。自社ユーザーデータを活用し、ターゲティング広告を得意とする。対比するコトバとして Open Web(オープンウェブ)がある。箱庭とも。
〆まとめ
用語集なので特にないですw
🖊編集後記
つらつらと書いていたらちょっと長くなってしまいましたが、
クローズドループメジャメントとか、エンデミック、非エンデミック、オンサイト、オフサイト、プロダクトリスティングとかはリテールメディア特有かもしれないですね。
アドテク界隈もそうですが、頭文字3文字とかはたから見ると何を言っているのかわからない形になりがちなので、できる限り平易なコトバでクライアントや周りの方々と話すよう心がけています。
ただ、相手のリテラシー的な部分を見抜くのが少し大変で、結局まわりくどくなってしまうこともしばしばあって、反省の日々です。
師走になりもうX'masも目の前。皆さんも一年を振り返る季節になったかと思いますがいかがでしたか?
私は、大きな決断をした1年になりました。日本ビジネスをマネージする仕事から、プレイヤーに戻ることを決断しさらに、リテールメディアという新しくも可能性を感じる領域にチャンレンジすることにしました。
2023年はどうやら日本ではリテールメディア元年と呼ばれることになりそうです。本当にそうなるよう、自身もこの領域に身を置けることを楽しみながら仕事をしていきたいと思います。
では第一回目はこのぐらいで。それではまた次回。
今回の記事はいかがでしたか?
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