こんにちは✋廣瀬です。日々順調ですか?
先日廣瀬が所属している PubMatic が食料品配達大手の Instacart (インスタカート) が持つ、リテールメディアネットワーク (RMN) のオフサイト配信で提携を発表したニュースを記事にしてシェアしましたが、その時 Instacart が想像以上に凄いことをやっていたので共有したいと思います。
📣この記事でわかること
Instacart とは
Instacart の事業は三方よし
それでは本編スタートです。
Instacart とは?
先日の記事からの一部流用になりますが、Instacart は、米国サンフランシスコに拠点を置く食料品の即日配達サービスを運営する食料品テクノロジー企業です。「食料品テクノロジー企業」ってカテゴリがあるとは思いもしませんでしたが、英語では自らを「The leading grocery technology company」と称しています。そして彼らの使命は「To create a world where everyone has access to the food they love and more time to enjoy it together (誰もが大好きな食べ物を手に入れて、それを一緒に楽しむ時間を増やせる世界を作ること).」です。その中には食料、医薬品、その他の必需品にアクセスするためにインスタカートを頼りにしている多忙なご家族だけでなく、高齢者やその他、健康や移動に困難を抱えている人なども含まれます。そのためのテクノロジーを Instacart は提供しています。
現在までに Instacart は食料品店の収益を 64 億ドル以上増加させ、レジ係からパン屋、デリの従業員に至るまで 186,000 人以上の食料品店の雇用を増やしてきました。大小多種多様な下記のような 1,500 社、8 万 5 千店舗と提携してしており、
国内ブランド:Albertsons、Costco、Kroger、Loblaws、Publix、Wegmans など
小規模専門チェーン:Eataly、H Mart、Cardenas Markets など
地元の人気店:The Fresh Market、SaveMart、Piggly Wiggly、Morton Williams など
人気小売店:Staples、Best Buy、Sephora、Michaels、Dollar Tree など
2022 年には 2 億 6,260 万件の注文を処理し、総取引額は 288 億ドル、平均取引額は 110.00 ドルでした。
消費者はWeb、アプリを使って Instacart が雇用している 60 万人を超えるパーソナルショッパーを経由し、 Instacart の参加小売店に食料品を注文できます。現在、米国とカナダで食料品の配達と受け取りサービスを運営しており、許可されている州や地方ではアルコールの配達も行なっています。Instacart を使って、買い物客は家や外から食料品をオーダーして配達してもらうことで時間やコストを抑制でき、買い物を代行し配達するパーソナルショッパーはお金を稼ぐことができます。当然それらをつなぐ小売業者は売上が上がります。まさにリテールメディアと同様、三方よしの仕組みです。ショッパーの 7 割は女性で、ほとんどのショッパーが 週に 10 時間以上 Instacart を使用し、 76% のショッパーは自身の判断や基準を持って買い物ができることを Instacart で買い物をする理由に挙げています。
また、米国では低所得者層、高齢者、障害を持った人などを支援する為に、ほとんどの州で食料購入を支援する SNAP (Supplemental Nutrition Assistance Program) があり、適格な低所得世帯の人々は、SNAP によって食料品店やスーパーマーケットでの食料購買力が向上し、より栄養価の高い食事を得ることができます。Instacart はこの支援策に対しても大きく関わっています1。
Instacart の事業は三方よし
彼ら Instacart はリテールメディアと同様に三方よしを地で行っており、Instacart は Retailers, Advertisers, Shoppers の 3 者に対してサービス展開をしています。
For Retailers:
小売事業者には実店舗を如何にテクノロジーの力を使って効率よく売上をあげられるかというソリューションを展開
For Advertisers:
広告主には、Instacart Ads を活用提供し取引小売業が広告を使って販売機会を増やす、そして小売業者に対して RMN を構築できるプラットフォームの提供
For Shoppers:
Instacart を使ってどのようにパーソナルショッパーになるか、どうやれば稼げるかをコミュニティーの形で提供
〆まとめ
いかがでしたか?
Instacart の基本的ビジネスは、アプリを使った買い物代行ですがこの消費者体験、買い物体験が米国、カナダでは非常に受け入れられています。もちろん利用する手数料がかかるわけですが、これらの利便性、消費者体験がそのコストを上回って余りあることはいうまでもなく、米国でライドシェアサービスの「Uber」を利用したことのある方は、その利便性と心地よい体験、そして社会に浸透している様を実感されるのと同様でしょうし、日本でも「Uber EATS」、タクシー配車サービスの「GO」などを愛用する方々はこれに近い感覚が理解できるのではないでしょうか。
この手の話をすると、米国は国土が広く日本のように近くになんでもある状況でないからこういったサービスが普及しやすいんだ。という話になるのですが、それはもちろんそうだと思います。ただ、日本でも都市部以外の地域や、過疎地域、限界集落もあるわけで「マーケットが違う」で、バッサリ。というわけではないと思っています。
次回からは、小売業者、広告主、ショッパーの各者に向けた Instacart のサービスを紹介していきます。
🖊編集後記
最近ランチを食べず、スナック(お菓子)を食べることが増えています。主な理由としては、ランチを食べないで胃袋を小さくしてみる。的なことをトライしているからですw スナックは会社にあるチョコ、クッキー、おせんべいなどを適度にポリポリ。カロリー摂取はしてるので、カロリー面ではなく胃袋の大きさを小さくしてみています。
それではまた次回。
今回の記事はいかがでしたか?
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