こんにちは✋廣瀬です。日々順調ですか?
米国ではJBPが当たり前となっています。小売業者とそのサプライヤーまたはブランドとの間の戦略的パートナーシップを指す共同事業計画とも呼ばれるものが、Joint Business Plan (JBP) です。日本ではあまり聞き馴染みのない言葉かもしれませんが、リテールメディア業界においても活発に活用されています。この協業アプローチは、ビジネス目標、戦略、リソースを調整して相互の成長と成功を促進することを目的としています。
今回は、リテールメディアにおける JBP の概念と意味を説明していきます。
📣この記事でわかること
JBPとは何か?
JBPの目的
リテールメディアにおけるJBPの機能
JBPのタイプ
JBPのメリット・デメリット
JBPに適した小売業者
それでは本編スタートです。
JBPとは何か?
定義: JBPは、小売業者とそのサプライヤー(メーカー)やブランドが共同してビジネスプランを作成することを指します。このプランには、マーケティング戦略、販売目標、商品の配置、小売環境内での広告活動などが含まれます。
目的: 主な目的は、小売業者とサプライヤーの目標と戦略を融合して双方にとっての利益をもたらすことです。
JBPの目的
相互成長
小売業者とサプライヤー双方の売上と市場シェアの増加を目指します。
効率性
マーケティングと販売活動を合理化、重複を減らし、お互いの資産資源の利用を最適化します。
顧客満足度
より良い商品の取り揃えとターゲットを絞ったプロモーションを通じて、ショッピング体験を向上させます。
リテールメディアにおけるJBPの機能
共同作業/骨子策定
小売業者とサプライヤーが会合し、共通の目標(製品販売の増加、ブランドの視認性向上、新製品の発売など)について議論し、合意に至ります。
データ共有
両者は販売データ、顧客洞察、市場動向などの関連データを共有し、情報に基づいた意思決定を行います。
プランの開発
商品配置戦略、プロモーションキャンペーン、小売プラットフォーム上でのデジタル広告などを含む共同計画を策定します。
実行とレビュー
計画を実行し、必要に応じて定期的なレビューと調整を行います。
JBPのタイプ
カテゴリー焦点型JBP
特定の製品カテゴリーに焦点を当て、小売スペースでの販売とプレゼンテーションを最適化します。マーケティング主導型JBP
共同広告キャンペーンや店内プロモーションなど、協力的なマーケティング活動に焦点を当てます。イノベーション主導型JBP
小売スペース内での新製品やブランドの立ち上げとサポートに重点を置きます。
JBPのメリットとデメリット
メリット
小売業者とサプライヤー間での整合性のある目標と戦略の構築
在庫管理と商品の可用性の向上
消費者行動とトレンドに関する理解の深化
デメリット
目標が完全に一致しない場合、利害の衝突が生じる可能性
データのオープン共有により、機密性に関する懸念が生じる
双方のコミットメントを必要とする場合、決定やプロセスに時間がかかる
JBPに適した小売業者
大規模小売業者
広い顧客基盤を通じて、サプライヤーに大きな露出と販売機会を提供できる
スペシャリティ小売業者
そのニッチ市場でサプライヤーと密接に調和した戦略から恩恵を受けることが可能電子商取引プラットフォーム
デジタル広告とプロモーションの機会を共同で活用することができます。
〆まとめ
JBPは、リテールメディア業界における戦略的かつ協力的なアプローチで小売業者は既にサプライヤー(ブランド)といろいろな形で直接コミュニケーションし販促展開をしていると思いますが、リテールメディア文脈でいえば広告を活用したJBPになると思います。
小売業者とサプライヤーの双方にとってのリテールメディアでのゴールを共有し、戦略を策定し、実施し、フィードバックして成功を目指します。JBPを理解し、効果的に実施することで、企業は市場でのより大きな成功、効率的な運営、そして向上した顧客体験を達成することができると思います。
今回は教科書的な用語や考え方を表面的にさわりました。
今後、実例やリアルな情報をお届けてきたらと思います。
🖊編集後記
昨年末から、自宅の賃貸マンションの大規模修繕がはじまり建物全体が足場と蚊帳みたいなカバーで覆われてます。そしてたまに業者の人が窓の外にいたりしてウチの猫ちゃんもビビりまくりですw
ウチのマンションの大家さんは隣にお住まいなのですが、このマンションを自分の分身のように扱っていて、賃貸マンションにしては大掛かりな修繕にも現れてるなーと思いました。ありがたや。
建物がきれいになるのは気持ちがいいですが3ヶ月もつづくんですよねー。
それではまた次回。
今回の記事はいかがでしたか?
🙏 こちらでの情報が少しでも皆様に有益だと感じていただけるようであれば是非、シェアといいね!などポチっとお願いします。リアルに励みになります。
また、ご購読いただくと、オートマチックにRetail Media Online (RMO) がお手元に届きます。是非ご検討ください
コメントなど残していただけるとなお、身が引き締まります!のでよろしければこちらからお願いします。