こんにちは✋廣瀬です。日々順調ですか?
先日、私が所属する会社のセールスカンファレンスで米国へ出張した際のリテールメディアのセッションでこのクイズが出されました。
正直、私はJBP(Joint Business Plan)ぐらいしか分からなかったのですがみなさんはどうですか?
📣この記事でわかること
JBPとは何か?
GMVとは?
PDPとは?
PCOGSとは?
それでは本編スタートです。
JBPとは?
JBPは以前記事化しましたので、わかる方も多いかと思いますが、
JBP = Joint Business Plan
の略で、共同事業計画ことです。
小売業者とサプライヤーやブランド間の共同事業計画を指します。このプロセスでは、両者が協力して、販売目標の設定、マーケティング戦略の開発、プロモーションの計画、在庫管理などについて協議し、合意に達します。
JBPの主な目的は、小売業者とサプライヤー間の関係を強化し、両者のビジネス目標を達成するための戦略を共同で策定することです。このプロセスは、市場の動向や消費者の行動に応じて、商品のアソートメント、価格設定、プロモーション活動を最適化することを可能にします。
JBPはリテールメディア戦略においても重要で、特に広告キャンペーンやプロモーション活動の計画において、小売業者とブランドの協力が必要です。効果的なJBPは、売上の増加、市場シェアの拡大、ブランド認知度の向上に貢献することができます。
ブランドと小売業者間の強固なパートナーシップを構築する。
マーケティングキャンペーンやプロモーション戦略を計画し、実施する際に、共通の目標とKPIを設定する。
互いのデータとインサイトを共有し、相乗効果を生み出す。
GMVとは?
GMVは、
Gross Merchandise Volume
の略で、特にEコマースやオンラインマーケットプレイスにおいて、
ある期間内に販売された商品の総売上高を示す指標です。商品総価値とも言えます。
この数値は、取引された商品の総額を示し、販売量や市場の規模を理解するのに役立ちます。GMVは、売り手が受け取った実際の収入ではなく、商品の販売価格に基づいて計算されるため、手数料や返品などは含まれません。
GMVの主な目的は下記です。
市場規模の評価:
GMVは、特定の期間内にオンラインプラットフォームやリテールサイト上で取引された商品の総売上額を表します。これにより、ビジネスの市場規模や成長性を評価することができます。
販売パフォーマンスの測定:
オンラインマーケットプレイスやEコマース事業者はGMVを使用して、期間ごとの販売パフォーマンスを測定します。これにより、ビジネスの健全性や成長トレンドを把握できます。
戦略的意思決定の支援:
GMVのデータは、商品の品揃え、価格設定、プロモーション戦略などの戦略的意思決定を支援します。特定の商品カテゴリーや時期における売上トレンドの分析に役立ちます。
市場傾向の理解:
GMVは、消費者の購買行動や市場の傾向を理解するのにも役立ちます。季節性、流行の変化、消費者の好みなどの市場動向を把握するために使用されます。
競争分析:
競合他社との比較において、GMVはビジネスの相対的な市場ポジションや競争力を評価するのに役立ちます。
総合的に、GMVはビジネスの成長と市場でのパフォーマンスを評価するための重要な指標です。しかし、GMVは売上総利益や純利益を直接反映するものではないため、他の財務指標と併せて考慮することが重要です。
またこれは顧客を引きつけて維持するプラットフォームの能力を反映します。 たとえば、楽天や他の日本の電子商取引大手は、業績指標として GMVの指標に大きく依存しています。
マーケットプレイスやEコマースプラットフォームのパフォーマンスを評価し、成長の機会を特定する。
人気商品やカテゴリーを識別し、それらに焦点を当てた広告キャンペーンを展開する。
GMVの動向を分析して、消費者の購買行動や市場の傾向を理解する。
PDPとは?
PDPは、
Product Detail Page
の略で、オンラインリテールやEコマースの分野において、
特定の商品についての詳細情報を表示するウェブページを指します。製品詳細ページとも言えます。
PDPには通常、商品の写真、説明、価格、サイズや色などのバリエーション、購入オプション、レビューや評価などが含まれます。
商品詳細ページは、消費者が商品についての重要な情報を得るための主要な情報源であり、購入決定プロセスにおいて重要な役割を果たします。また、PDPは商品を魅力的に見せるためのマーケティングの要素も含み、購入意欲を喚起するデザインやコンテンツが重要です。
PDPの目的は下記です。
商品情報の提供:
PDPは、消費者に対して商品に関する詳細情報を提供する主要な手段です。これには商品の特徴、仕様、価格、利用可能なサイズや色などが含まれます。
購入意欲の喚起:
魅力的な画像、詳細な説明、レビューなどを通じて、消費者の興味を引き、購入意欲を高めます。良いPDPは、製品の魅力を最大限に伝え、購入に向けた説得力を持たせます。
顧客体験の向上:
良質なコンテンツと使いやすいインターフェースを提供することで、顧客のオンラインショッピング体験を向上させます。これには、簡単にナビゲートできるレイアウトや明確なコールトゥアクション(CTA)が含まれます。
コンバージョン率の最適化:
PDPは、商品ページの訪問者を実際の購買者に変換することを目的としています。効果的なPDPは、高いコンバージョン率を達成するための鍵となります。
顧客の疑問や不安の解消:
商品のサイズガイド、FAQセクション、カスタマーレビューなどを提供することで、顧客の疑問や購入に関する不安を解消し、購入決定をサポートします。
SEO(検索エンジン最適化)の強化:
キーワード最適化された商品説明やメタデータを使用することで、検索エンジンでの商品ページの可視性を高め、トラフィックを増やします。
PDPは、Eコマースウェブサイトにおける重要な接点であり、効果的な商品ページは、顧客のエンゲージメント、ブランド信頼性、そして最終的な売上に大きく影響します。効果的な PDP は消費者の意思決定に大きな影響を与える可能性があり、国内のモバイル インターネットの利用率が高いことを考慮して、モバイル ユーザー向けに最適化されることがよくあります。
商品の詳細情報と魅力的なコンテンツを提供し、消費者の購入意欲を刺激する。
SEO(検索エンジン最適化)とPDPの最適化を行い、検索結果での可視性を高める。
レビューや評価を活用して、信頼性を高め、消費者の決断をサポートする。
PCOGSとは?
PCOGSは、
Percentage Cost of Goods Sold
の略で、売上に対する売上原価の割合を示す指標です。顧客注文後の総売上高とも言えます。
この値は、売上総利益率を計算する際に使用され、企業がどの程度効率的に製品を生産し販売しているかを評価するために役立ちます。
具体的には、PCOGSは売上原価を売上高で割って百分率で表したものです。この指標は、特定の商品やサービスの販売から企業がどれだけの利益を得ているかを理解するのに役立ちます。
低いPCOGSは、原価が売上に対して低いことを意味し、企業の利益率が高いことを示しています。逆に、高いPCOGSは、原価が高く、利益率が低いことを意味します。
PCOGSの目的は下記です。
原価管理と利益率の評価:
PCOGSは、売上に対する原価の割合を示すことで、商品の原価管理を効果的に行い、全体の利益率を評価するのに役立ちます。
価格戦略の策定:
売上原価の割合を理解することで、商品の価格設定を適切に行い、競争力のある価格戦略を策定できます。
コスト削減の機会の特定:
高いPCOGSを持つ商品を特定し、コスト削減の機会を探ることができます。これにより、効率的なサプライチェーン管理や生産プロセスの改善が可能になります。
商品アソートメントの最適化:
各商品の原価と売上のバランスを評価し、利益率の高い商品に焦点を当てることで、商品アソートメントを最適化できます。
財務健全性の分析:
PCOGSを他の財務指標と組み合わせることで、ビジネスの財務健全性を総合的に分析し、長期的な持続可能性を評価することができます。
戦略的意思決定の支援:
PCOGSは、企業がより戦略的な意思決定を行うための基礎情報を提供します。例えば、どの商品ラインを拡大すべきか、またはどの商品を廃止すべきかといった決定に役立ちます。
PCOGSは、ビジネスの財務状況を理解し、より効果的な運営と戦略的計画をサポートするための重要な指標です。顧客が注文した後の、キャンセルや返品を考慮した総売上高を測定します。 この指標は、実際の売上高をより正確に把握できるものであり、返品ポリシーが顧客に優しい日本では特に重要です。
商品の原価と利益率を管理し、価格戦略を調整する。
高い原価の商品に対する広告支出を最適化し、全体の利益率を高める。
原価削減の機会を特定し、効率的なサプライチェーン管理を促進する。
〆まとめ
JBP, GMV, PDP, PCOGSの4つの指標を見てきました。インターネット広告領域ではアルファベットの頭文字3文字は非常に多くCPC, CTR, CVRなどなど、、、できるだけ私も会話の中で使わないようにするのですが、リテール領域でもあったりすのですね。
親近感が湧きましたw PCOGSは長いですが。
🖊編集後記
先日、長らく自営で飲食店をやっている方が「その日を精一杯やらないと次の日がこない」(=だから手が抜けない)と仰っていたのが心に残ってます。
私はどうやって手を抜くかとか、将来ラクになるようにとか考えちゃうことが多いので少なくともお取引する方々とは真摯に向き合わないとなと改めて思った次第です(真面目か!)
それではまた次回。
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