Instacart の何がすごいの?リテールメディア広告編

米国食料品テクノロジー企業の Instacart が凄いので今回から、シリーズでご紹介します。今回は第四回目です。

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Instacart の何がすごいの?リテールメディア広告編

こんにちは✋廣瀬です。日々順調ですか?
 前々回は、食料品配達大手の Instacart (インスタカート) の概要について、前々回はオンライン店舗と実店舗をつなぐコネクテッドストアについて、前回は Instacart のメインであるパーソナルショッパーについてご紹介してきました。今回はいよいよ 彼らのリテールメディアネットワークである、Instacart Ads 広告について触れていきます。

📣この記事でわかること

Instacart Ads が使われる理由

Instacart Ads の種類

目的に合わせた広告商品の使い分け

それでは本編スタートです。


Instacart Ads が使われる理由

Walmart には Walmart Connect があり、Target は Roundel を使用して消費者にリーチします。Kroger にはPrecision Marketing Network があり、Albertsons には Media Corrective があります。大手小売業者は各々のリテールメディアネットワーク (RMN) を構築しています。
 Instacart Ads は 2020 年 3 月に開始されたです。オンラインよりオフラインプラットフォームでのターゲティングを得意とし、5,500 を超えるブランドと 1,500 以上の小売業者を横断したネットワークを持っています。Instacart は13,000 以上の都市からデータを収集し、深い消費者のインサイト、動向をプラットフォームで提供し 15% の売上増加を達成しています。
最近では、Google ショッピング、The Trade Desk (TTD)、Rokuとのパートナーシップを通じて、プログラマティック、CTV、検索、ソーシャルに広告配信を拡大し、2023 年、Instacart Ads は Instacart の売上 30 億ドルの 25% 以上を占めるまでに成長し、広告収入は前年比 18% 増加しています。


Instacart は Instacart Ads が使われる理由が 3 つのあると言っています。

  • 集客
    5,500 を超えるブランドが Instacart のマーケットプレイスで広告を掲載し、オンライン店舗でのクリックや実店舗でのカート、買い物中、決済までのショッピングジャーニーの過程で消費者に直接リーチできること。
  • 大きな結果、重要なインサイトを得る
    売上の成長、カテゴリシェア、ブランド認知度など様々なビジネスのゴールに対してユーザーをターゲットし、インサイトを得ることができること。
  • スケーラビリティ
    1 つのキャンペーンで 900 以上の小売店ブランドと 75,000 以上の実店舗のデジタル棚、通路でアピールが可能なこと。

これらは、先日お届けしたコネクテッドストアなどの文脈からも、Instacart 独自のテクノロジー、ネットワークが強みになっていますね。

Instacart Ads の種類

 1)Sponsored Product ads(スポンサープロダクト広告)

 消費者が商品を探しながら売り場や通路を回遊し、パーソナライズされた提案に興味を持つように、ショッピングジャーニー全体を通して目立つ場所に掲載することで、売上を獲得します。デジタル棚で最も視認性の高い商品配置を確保することで売上を促進し、最適化された広告が貴社に最適な仕事をします。各メーカーの商品を探している消費者の目に、より早く触れることができます。最も重要なタイミングでカテゴリーシェアを拡大します。

 2)Promotions(プロモーション)

 トライアルや、節約するためのまとめ買いを促進させたり、プロモーションは特定の目標を達成するためにカスタマイズされます。これらのお得なオファーは特定のUPC (バーコード) に関連付けられ、最高のパフォーマンスを得るためには常にスポンサープロダクトのような別の広告フォーマットと組み合わせることでパフォーマンスが加速します。

Instacart Ads では 2 種類のプロモーション方法があります:クーポンタイプ(X個買うとYドル割引)とストックアップ&セーブタイプ(Xドル使うとYドル割引)です。プロモーションは、顧客が選択した小売店に在庫があり、入手可能であることが確実な商品にのみ表示されます。対象商品のプロモーションは、カートやアプリに直接表示されるため、消費者やプライベートショッパーは簡単にお得な商品を見つけることができます。そして、会計の前に対象商品のプロモーションの利用を促し、完了するよう、カート内のコールトゥアクションで注意を促されます。

 3)Display ads(ディスプレイ広告)

 ページの上部にクリエイティブなバナーを表示して注目させることができるベーシックな広告です。消費者にブランドや商品を紹介することで、認知度を高めたり、買い物をする際に興味を持ってもらうことができます。
ディスプレイ広告では次のことが可能です。

  • 新規および既存の消費者をマーケティングファネルに誘導
  • 新規消費者にトライアルを促し、エンゲージメントを増加させ、新規消費者を活性化するか、期間の空いた消費者と再度エンゲージする
  • ブランドや商品について消費者が新しい視点で考えを促すようなクリエイティブを表示する

 4)Pages(ページ)

 ページは Ads Manager で無料で作成でき、すぐにショッピングが可能です。また、ユニークなURLを提供することで、オンラインプラットフォームのディスプレイキャンペーンだけでなく、サードパーティのメディアからのトラフィックを簡単にリンクできます。

ページの設定やカスタマイズは簡単で、以下のことが可能です:

  • ブランドストーリーを伝える
    季節のイベントや新商品の発表など、ストーリーを簡単に伝えることができ、Instacart 上にブランドのホームを作成することができます。
  • 商品コレクションを紹介する
    クリエイティブや予算が不要なので、クリエイティブも予算も必要ないため、リソースが限られている小規模ブランドには最適な商品です。
  • 消費者をショッピング可能な目的地に誘導
    ユニークなURLパラメータを生成して、プラットフォーム外から Instacart にトラフィックを送客します。

 5)Shoppable display ads(ショッパブルディスプレイ広告)

 クリエイティブなバナーと消費者が商品をワンクリックでカートに追加できる商品のセレクションを組み合わせた広告。より魅力的なショッピング体験を作り出すことができます。ショッパブルディスプレイ広告は下記のことに役立ちます:

  • 消費者のショッピングジャーニーにおける最適なタイミングで、クリック価値のある商品の発見を促す。
  • 消費者がすぐに商品をカートに入れられるようにすることで、裏庭でのバーベキューや映画にピッタリなおやつのように欲しくなる瞬間を逃すことなく捉えることができる。
  • ファネルの上部と下部を一体化することで購買意欲を促進し、消費者が数秒で購入を完了するよう促す。

 6)Shoppable Vide ads(ショッパブル動画広告)

 動画を通じてブランドへの親近感を高め、魅力的なストーリーを伝えます。ショッピング可能な動画広告は、動画という魅力的な媒体と、消費者がワンクリックでカートに追加できる厳選された商品を組み合わせたものです。これらの広告は、より大きな購買意欲を刺激し、次のような効果をもたらします。 

  • 消費者が広告に直接アクセスし、即座にショッピングできるようにする
  • 消費者との感情的なつながりを築く
  • 最も強力なストーリーテリング広告フォーマットで創造性を最大限に高める

目的に合わせた広告商品の使い分け

 Instacart Ads は主に 3 つのゴールを設定しています。そして各ゴールを達成するためにふさわしい広告商品を下記のように示しています。

  • 売上の向上デジタル棚の上位に商品を配置することで、購入意欲の高いユーザーを獲得します。
    → スポンサープロダクト広告
  • 消費者とのエンゲージメント向上
    ショッパブル広告を使用して消費者が広告主のブランドとよりエンゲージするよう促し、キーワードターゲティングを活用してブランドの商品と同様の商品をすでに探している視聴者に広告主の広告を表示します。
    → ショッパブルディスプレイ広告、ショッパブル動画広告
  • リーチの拡大
    マーケティングファネルの最上位の消費者をターゲットにしながら、創造性とストーリーテリングを強化します。これらの製品は、新しいお気に入りのブランドを発見する準備ができている消費者の前に広告主のブランドを導きます。
    → ディスプレイ広告、ショッパブルディスプレイ広告、ショッパブル動画広告


〆まとめ

いかがでしたか?
 Instacart Ads は冒頭にあったようにオンラインよりオフラインに強いリテールメディアネットワーク (RMN) で、実店舗でのショッピングジャーニーの過程の様々なタイミング、場所で Instacart Ads を使って効果的にリーチできます。これは非常に理にかなっていると思いませんか?買い物を目的に実店舗に来ている消費者に対して、各商品棚や場所と消費者の趣味嗜好をかけ合わせてターゲティングした広告を配信すれば、これは広告という名の情報ソースです。不要な広告にうんざりし慣れている消費者もこのような広告は受け入れやすいと推察できます。

次はいよいよこの Instacart シリーズの目玉、どのような規模の小売業者でも自社の RMN を構築できるプラットフォーム「Carrot Ads」です。お楽しみに!


🖊編集後記

 先日、朝の散歩をしている時に微笑ましい光景に出くわしました。マンションの管理人さんが、小学低学年の男の子と何やらやりとりしていたのですが、「ちゃんと勉強してるか?」という管理人さんの問いに、「してるよ!」と即答する男の子。
「よし、そうか」と声をかける管理人さんとのやりとりが、なんか印象的でした。昔はそういう光景をよく見聞きしていたように思うのでなんとも思っていませんでしたが、久しぶりにそういう光景に出くわし、微笑ましく思った朝でした。

それではまた次回。


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