Instacart と PubMatic がオフサイト配信で提携
食料品等配達大手かつ、RMN 大手の米国 Instacart が彼らの RMN でのオフサイト配信で PubMatic と提携したというニュース
こんにちは✋廣瀬です。日々順調ですか?
先日の記事の最後の最後で、廣瀬が所属している PubMatic が食料品配達大手の Instacart (インスタカート) が持つ、リテールメディアネットワーク (RMN) でのオフサイト配信での提携を発表したニュース1がありましたので、今回はこちらをお伝えします。
📣この記事でわかること
Instacart とは
なぜ、Instacart は PubMatic と提携したのか?
具体的にはどのような取り組みになるのか?
このパートナーシップの重要性
それでは本編スタートです。
Instacart とは?
Instacart は、米国サンフランシスコに拠点を置く食料品の即日配達サービスを運営する食料品テクノロジー企業です。消費者はWeb、アプリを使って Instacart が雇用している 50 万人を超えるパーソナルショッパーを経由し、 Instacart の参加小売店に食料品を注文できます。現在、米国とカナダで食料品の配達と受け取りサービスを運営しており、許可されている州や地方ではアルコールの配達も行なっています。1,500 社、8 万 5 千店舗と提携してしており、Target、CVS、Walgreens などの大手店舗チェーンだけでなく、Petco、Staples、工芸品店 Michael's などのよりニッチな店舗とも提携しています。 2022 年には 2 億 6,260 万件の注文を処理し、総取引額は 288 億ドル、平均取引額は 110.00 ドルでした。
Instacart は米国とカナダで広く普及しており、買い物体験も非常に良好のようです。コチラの記事に Instacart の利用について理解できる記事がありますのでご興味ある方は是非!(英語ですがサイト翻訳でどうぞ)。
このオンラインでの食料品配達ビジネスは創業者のひとりの Apoorva Mehta 氏が、車を所有しておらず食料品が不足していたことや、カナダで育った(彼はインド系カナダ人)ときに寒い中バスで食料品店に行った経験からインスピレーションを得て 2012 年に 26 歳で Instacart を設立しました。
彼らは Instacart Ads という RMN を運営しており、またそのサービスを他の小売業にもプラットフォーム提供しています。
彼らの強みは、Uber Eats のような食料品に特化したオンラインオーダーですが、これは消費者視点の観点で、実店舗を持つ小売事業者に対しても非常に合理的で効率的な買い物体験、マーチャンダイジングができる為のテクノロジーを提供していることです。正直、日本に Instacart が無いので RMN の大手という意味以外、あまり気にしていませんでしたが非常に先進的というとチープな感じがするくらい進んでいます。これは別途記事でお伝えしたいと思います。
なぜ、Instacart は PubMatic と提携したのか?
前述したとおり、Instacart はオンサイト(1,500 を超える提携小売業者の実店舗やEC)には非常に強みをもっているのですが、オフサイトという観点では実はあまり注視をしていなかったようです。
この提携により、食料品配達プラットフォームである Instacart のファーストパーティリテールメディアデータを活用してプログラマティック広告を強化できるようになります。
この取り組みに、最初に参加するのは WPP グループの GroupM が最初の代理店となり、広告主は Mars が名前にあがっています。
具体的にはどのような取り組みになるのか?
Instacart のリテールメディアデータは、消費者の行動に関する詳細な情報を提供し、広告主がショッピングプロセス全体を通じて消費者にアプローチすることに役立ちます。この情報によりマーケティング担当者は新規顧客をターゲットにし、特定のカテゴリの顧客に特定のブランドをアピールすることができるようになります。具体的には、PubMatic と直接契約している約 1,800 社のトップパブリッシャーのWeb/App/CTVのネットワークを利用し、コンテキストやコンテンツのシグナルを分析することで、各キャンペーンに最適なインベントリを選択します。
例えば、新製品の宣伝を目的とした食品広告主が、CTV (コネクテッドTV) の料理チャンネルを通じて効果的に視聴者をターゲットにし、配信するパブリッシャーを最適化することで、時間をかけてキャンペーンをより洗練させることができます。そしてこの提携はブランドが「認知度、検討度、ROAS、新規ブランド売上の増加などの測定」が可能です。PubMatic は、そのプロセスにおいて厳格なデータプライバシーとセキュリティ対策を維持しており、広告主はこのサービスを通じて特定の視聴者セグメントをターゲットにすることができますが、そのプロセスでそれらのセグメント内の個人情報を受け取ることはありません。
このパートナーシップの重要性
広告主は、サードパーティクッキーの崩壊などプライバシーに起因するターゲティングシグナルが消失するという課題に直面する中、急成長するコネクテッド TV (CTV) キャンペーンのターゲティングと測定方法の強化を求めています。このパートナーシップは、よりターゲットを絞ったパーソナライズ広告を可能にする高度なデータ分析の使用が成長し続けていることを示しています。これは e コマースとアドテクノロジーの継続的な融合を表しています。
重要なポイントは、Instacart の詳細な購買行動データを使用して消費者をより正確に特定し、広告主が購入時により効果的に潜在顧客にアプローチできるようにするという点にあります。PubMatic は、承認された広告主向けに選択された広告在庫にこのデータを組み込んで、Instacart を通じた広告の効果と売上を直接測定できるようにする予定です。
〆まとめ
いかがでしたか?
手前味噌ですが、廣瀬が所属する会社と Instacart のオフライン (主に CTV)における取り組みをご紹介しました。日本でも小売事業者の購買データを通じて CTV に広告を配信するニーズは実際ありますので、廣瀬もこのあたりを大きなオポーチュニティーと認識してやっていきたいと思います。
🖊編集後記
出勤に電車を使っているのですが、ふと先日車内で 4 つ折りにして新聞を見てる人が目に入りました。このご時世珍しいですよね。スマホ以前はほぼほぼ全員が新聞を上手に畳んで新聞を読んでいました。特に朝の出勤時。廣瀬もよくやってましたが当時の新聞のインクが手について、あの新聞インクの匂いが懐かしいです。先日別の機会で新聞を見る機会がありましたがもうインク落ちしないですね。
それではまた次回。
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