こんにちは✋廣瀬です。日々順調ですか?
今回は、米国スーパーマーケット業界 2 位のAlbertsons の RMN, Albertsons Media Corrective (アルバートソンズメディアコレクティブ) の記事1から、消費者がコロナ前の買い物習慣に戻りつつある現状とリテールメディアがどのように活用されているかについて触れてみたいと思います。
📣この記事でわかること
リテールメディアがショッピング体験をナビゲートする役割を果たしている
ブランドと RMN が成功するための計画を優先させる
成功するための戦略を一緒に練る
それでは本編スタートです。
リテールメディアがショッピング体験をナビゲートする役割を果たしている
コロナ禍でオンラインによる買い物習慣が定着した一方、コロナが収束し消費者の買い物習慣もコロナ以前の買い物習慣に戻りつつあります。これは 1 つの店舗で少ない回数でひとまとめに多くの買い物をする時代の終わり意味し、小売業者にとっては市場シェアの低下と一度にする買い物の量の縮小につながっています。
消費者のショッピングジャーニーは大きく変化し始めています。購入までの道のりは、もはや一本道ではなく、今日の消費者は、検索、ディスプレイ、ソーシャルなどのデジタルチャネルや、サイネージ、棚のタグ、POP、サンプリングなどの店内要素を通じて、無数のタッチポイントに遭遇しています。このような状況下、消費財メーカー (CPG) にとってリテールメディアネットワーク (RMN) との提携が極めて重要になっています。RMN の専門知識とファーストパーティの顧客データを活用し、マーチャンダイジングと緊密に連携することで、顧客がどこで買い物をしたとしても適切な顧客の心に響く、戦略に根ざした店頭とデジタル体験の創出が可能になります。
ブランドと RMN が成功するための計画を優先させる
米国では、リテールメディアが進化し続け、小売業界で重要な役割を果たしていることから、CPG は少なくとも、各 RMN との年間オムニチャネル計画の策定と実施に努めるべきだと考えられています。このマーチャンダイジングと RMN が密接に連携したこの戦略的アプローチが成功するための秘訣になります。
ブランドと小売業者の目標をシームレスに整合させ、ブランドだけでなく各カテゴリーの成長を促進する CPG のコミットメントを示す。これにより、短期的な成長が促進され、各小売業者におけるブランドの長期的な成功が保証されます。
リーダーシップ、マーチャンダイジング、リテールメディアパートナーを早い段階から頻繁に巻き込みながら、共同ビジネスプランニング (JBP) に取り組んでいる CPG が、コラボレーションとパートナーシップのレベルを高めているのは事実であり、これは、CPG が小売業者に対して、次年度のビジョンを明確に伝える機会となっています。
RMN は、少なくとも会計年度の第 2 四半期、 8 ~ 12 ヶ月前には CPG と協力し、デジタルチャネルミックス、オファー/プロモーション、eコマース、サステナビリティへの取り組み、実店舗での活性化、ターゲットオーディエンス戦略などを含む、エンドツーエンドの計画を策定する必要があります。これらはすべて、カテゴリーとマーチャンダイジングの優先順位を高め、ナショナルブランドの目標を補完することを目的としています。マーチャンダイジングとの定期的なミーティングは、トレンドと優先事項の深い理解を保証し、成功するパートナーシップを育むことができます。
さらに、CPG は、小売業者に棚面積や陳列の拡大を毎年要請する際に、RMN パートナーを通じた取り組みをどのようにサポートする予定であるかを示すべきです。そうすることで、マーチャンダイジングとのコラボレーションと成功を確実にすることができます。
成功するための戦略を一緒に練る
このパートナーシップの中核となるのは、デジタルと実店舗の両方にシームレスにまたがるショッピング体験を可能にする、勝利の戦略を構築するテクニックです。それは、単にパフォーマンスを向上させるということではなく、顧客にインスピレーションを与える瞬間を生み出すということです。
それが実現したとき、ブランドにとっても小売業者にとっても、想定以上の結果をもたらすものとなります。このアプローチを活用する小売業者や CPG が、リテールメディアと広告の次の進化の最前線に立つことになるでしょう。
〆まとめ
いかがでしたか?
リテールメディアはリテールとメディアをいわば同居させるものですが、それは単なる共存ではありません。これらの要素が融合し調和することで、互いの長所を引き出し、複合的な成功の中核となるユニークなパートナーシップが生まれます。
マーチャンダイジングと RMN の密接な連携
具体的な手法のひとつが JBP
会計年度の第 2 四半期 (8 ~ 12 ヶ月ぐらい) 前から、CPG と RMN の具体的な戦略を練り始める
この目的は、カテゴリーとマーチャンダイジングの優先順位を高め、ナショナルブランドの目標を補完すること
CPG は小売業者に棚面積や陳列の拡大を毎年要請する際に、RMN パートナーを通じた取り組みをどのようにサポートする予定であるかを提示する
こうみてくると、RMN は単なるアドネットワークやファーストパーティーデータを使って広告を配信する広告機能という機械的観点から、いかに CPG やブランドの企業成長のドライバーとなれるかという協業ビジネスの観点に論点が移ってきていることがわかります。
このような CPG と RMN がダイレクトにコラボレーションする未来、日本でも実現できるようにしたいものです。そのためには RMN の立ち上げ、それに伴うトップダウンの意思決定、投資、多くのクリアしなければならないことがありますが、唯一ラッキーなのはマーケットは違えど、米国というロールモデルが既にあるということです。
🖊編集後記
今日は先週末、奥さんの実家がある新潟は上越へ行っておりました為、新幹線の社内からお届けしています。ご両親も 90 歳に近づくぐらいの齢ですが、驚くほど元気で、自分の両親と比べてはいけないと思いながら比べてしまいます。東京と同様に一気に桜が開花し観桜会をやっている高田城址公園でお花見をしてきました。唐津唐揚げが美味かったですw
それではまた次回。
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