ウエルシア薬局がCriteoリテールメディア・プラットフォームを導入決定(前編)
ドラッグストア大手のウエルシアが、Criteoのリテールメディアプラットフォームの導入を決定したというリリースが出ました。今後の期待を込めて考えられる取組みを見ていきたいと思います。
こんにちは✋廣瀬です。日々順調ですか?
2024年 2 月 20 日にECにフォーカスしたアドテク企業のCriteo社がドラッグストア大手のウエルシア薬局が、自社のウエルシアドットコム上に配信する広告プラットフォームとしてCriteoを選択したというリリースがでました。
個人的にはこの取組みが欧米流のリテールメディア文脈を踏襲できるかどうかの試金石になると思っており、非常に期待値があるからです。
祝!リリースということで、考えられる取り組みについて勝手に考えて見たいと思います。
📣この記事でわかること
ウエルシア薬局とCriteoのリリースについて
Criteo リテールメディア・プラットフォームを通じてやることは?
ウエルシア薬局の今回の取組みに対するモチベーション(目的)は?
Criteoのリテールメディア・プラットフォームの強みは?
それでは本編スタートです。
ウエルシア薬局とCriteoのリリースについて
まず、リリース内容について触れていきたいと思います。
リリース冒頭でわかることは、
公式通販サイト「ウエルシアドットコム」(以下、ウエルシアドットコム)に「Criteoリテールメディア・プラットフォーム」を導入することを発表しました。これにより、ウエルシア薬局ならびにウエルシアドットコムにて商品を販売するブランドや企業は、ファーストパーティ・データを活用したリテールメディアを通じて、買い物客の興味関心に合った広告を配信することが可能になります。(抜粋)
配信先 → ウエルシアドットコム
このビジネスのクライアント → ウエルシア薬局とウエルシアドットコムで商品を販売するブランドや企業
ウエルシア薬局のファーストパーティデータを使ったターゲティング広告を配信
です。
Criteo リテールメディア・プラットフォームを通じてやることは?
ウエルシアドットコム内の広告枠への配信(オンサイト配信)
外部サイトの広告枠への配信(オフサイト配信)
この双方を実現するエンドツーエンドなプラットフォームを通じて、
(消費者に)最適なオンラインショッピング体験を提供
(消費者と広告主に)エンゲージメントの機会を(広告を使って)拡大
(広告主は)買い物客に効果的にリーチ
ウエルシア薬局の今回の取組みに対するモチベーション(目的)は?
全国2,200店舗で事業展開している当社は、かねてより、実店舗にお越しいただくお客様にウエルシアドットコムをご活用いただく機会を拡大したいと考えていました。様々な形でリテールメディアを提供するアドテクプレイヤーが混在する中、Criteoは、ディスプレイ広告およびスポンサード広告を含むオンライン配信と、外部からの集客を可能にするオフサイト配信の双方をシームレスに実現できるプラットフォームであることが導入の決め手となりました。また、配信した広告が当社だけでなく、ブランド広告主の売上目標の達成にどのように貢献しているか可視化できる堅牢なデータ分析とレポーティングにも期待を寄せています。今後もウエルシアは、急拡大するリテールメディアを含め、時代の変化よりも速いスピードで常にお客様のニーズにあわせて、お客様の豊かな社会生活と健康な暮らしを提供してまいります(抜粋)
実店舗に訪れる消費者をWebサイトに誘導していきたい
ディスプレイ広告とスポンサードプロダクトリスティング広告 (SPL) のオンサイト広告配信と、ウエルシアドットコム以外の第三者の広告在庫へ広告配信するオフサイト広告配信を配信したい。そしてそれがひとつのプラットフォームでできる。
配信した広告がウエルシア薬局だけでなく、広告出稿した広告主にも成果のわかるレポートを提供できる
時代の変化よりも早いスピードでお客様のニーズに合わせてお客様の豊かな社会生活と健康な暮らしを提供
Criteoのリテールメディア・プラットフォームの強みは?
小売事業者のファーストパーティ・データをCriteoのAIエンジンが分析することで、より購買意欲の高いユーザーとそのユーザーにとって興味関心の高い最適な商品をリアルタイムで特定し、パーソナライズされたリテールメディア広告の配信を可能にします。その結果として、効果的なエンゲージメントの機会が提供され、小売業者とブランド広告主の収益の拡大に貢献します。「Criteoリテールメディア・プラットフォーム」は、ユーザーの「認知度」を向上し「検討」を促すコマースディスプレイ広告、「購買」を促すスポンサード広告、オフサイト広告の、それぞれ異なる効果と目的に応じた広告手法を通じ 、フルファネルでのリテールメディア広告キャンペーンをひとつのプラットフォームで一元管理し、成果を可視化するレポーティング機能も備えています。(抜粋)
小売業者のファーストパーティデータをCriteoのAIエンジンが分析し、パーソナライズされたリテールメディア広告の配信
フルファネルでリーチできる複数の広告フォーマット
ディスプレイ広告 → ユーザーの「認知度」を向上、「検討」を促す
スポンサード広告、オフサイト広告 → ユーザーの「購買」を促す
ひとつのプラットフォームで一元管理し、レポーティング(クローズドループ測定1)
このように、ウエルシア薬局の今回の取組みに対して、Criteoのリテールメディア・プラットフォームは合致しているということです。
気になるのは、このディールによってどこまでやるのか?なんですよね。
ウエルシア薬局がCriteo リテールメディア・プラットフォームを導入するからには、欧米流のRMNを目指しているんだと勝手に思ってまして、このプロダクトを使う強いモチベーションがあるんだと。これだけでも珍しいというかスゴイなと(Criteoさんの営業がスゴかったのかもですが)。
次回は、このディールによって実施するであろう施策とそれに対して考えうるチャレンジなど考察してみたいと思います。
〆まとめ
いかがでしたか?
このディールにより実現し得ることを書き始めたところ、長くなってしまったのでまたしても前編後編に分割させていただきますm(_ _)m。
ただリリース読むだけである程度やりたいことなどはわかりますので、あとはどこに優先順位をもって、ウエルシア薬局はどれだけのリソースをこのディールにかけるのかの意気込み(じゃなくて本当はコミット)、そしてこの決断は組織のどのあたりのレベルでなされたのかなど気になりますね。常々言っていますがRMNはどれだけ中枢の人やトップの人がコミットするか、もしくは裁量を与えるかがキモだからです。
🖊編集後記
こないだ😭ことがありました。
私はゲームとか投資などで仮想通貨を触る機会があるのですが、とあるゲームのDiscordでScam(詐欺)にあってしまったんですね。。
具体的にはゲームをするためのアイテムを買う必要があるのですがそのアイテム自体が詐欺だったのと、しかもそれを買うためにオタオタしていたらDiscordでDMが来て入金方法を手伝ってくれたのですが、コイツがScammerでWalletから見事に抜かれてしまいすっからかん。
この手のヤツは初めてだったのでショックだったのと、自分の不甲斐なさに反省しました。反省してもまた引っかかる可能性もあるので特に仮想通貨の世界はScammerと表裏一体と考えてやっていかないとと思いました。
それではまた次回。
今回の記事はいかがでしたか?
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